常念小屋~大天井岳~燕山荘(2日目)
2023年8月30日(水)
1日目 一ノ沢登山口~常念岳  3日目 燕山荘~中房温泉登山口

常念小屋を6時30分に出発。
青空が広がり良い天気です。今日は大天井岳を経て燕山荘まで歩きます。大下りの頭を登りきればあとは楽だと思い歩き出したのですが、大天井岳までは意外とアップダウンがあり、大下りの頭からは疲れ切ったのもあり燕山荘まで遠く感じました  

2日目コースタイム 5時間42分
行動時間 8時間20分 距離 9.8キロ
8/30(火)晴れ 標高
常念小屋 - 6:30 2857m
横通岳南肩 7:25 -
東天井岳分岐 8:50 9:00
大天荘 10:05 - 2870m
大天井岳 10:15 10:25 2922m
大天荘 10:35 11:30 2870m
切通岩 12:00 -
大下りの頭 13:40 13:55 2678m
蛙岩 14:15 -
燕山荘 14:50 - 2763m
登山道概略図


常念小屋の気持ち良い朝
朝日に照らされ輝く槍ヶ岳 6:00


常念小屋を出発 6:30


奥が横通岳。手前の横通岳南肩を目指して歩き出します


樹林帯の急登を登ります

展望が開けた場所に出て、右から南アルプス、富士山、八ヶ岳、左に浅間山と四阿山を望む


眼下に広がる町並み

足元にはクロマメノキやコケモモが実を付け、まだ暑さが残る中にも秋の訪れを感じます。


クロマメノキの実


コケモモの実


かなり登ってきました。
振り返ると常念岳が大きい!


タデ科の花

横通岳南肩に到着 7:25


横通岳南肩

<横通岳南肩からの展望>

左に常念岳、中央に穂高連峰から槍ヶ岳、手前に表銀座縦走路、右に大天井岳


横通岳


横通岳を巻いて東大天井岳分岐へ向かいます


ザレた登山道から岩場になりました


振り返って常念岳から歩いてきた道を望む


前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳
中央のくぼんだ所が涸沢カール


槍ヶ岳を眺めて歩きます
槍ヶ岳の手前の稜線は喜作新道

目指す大天井岳が見えましたが一番奥のピークです。がっくり。。。まだまだ遠い!こんなに距離があるとは…


大天井岳へ続く登山道


東天井岳分岐へ


緑濃いハイマツの中を登ります
この辺りは傾斜が緩やかですが、次第に急坂に…


ナナカマドが赤い実をつけています


稜線まであと少し、バックは横通岳と常念岳


ガレ場を登りきると東大天井岳分岐です

東大天井岳分岐に到着 8:50 ここでひと休み


東天井岳分岐
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東天井岳は眺めただけで 先に進みます


歩いてきた横通岳の登山道
見る位置が違うとこんなに長い


東天井岳分岐から見た穂高連峰から槍ヶ岳、大天井岳


大天荘へ


ガレ場を登っていきます


砂礫地には夏の名残のコマクサやトウヤクリンドウ、
コケモモ、ツマトリソウなど咲いていました


大天荘が近づいてきました

大天荘に到着 10:05
小屋から大天井岳山頂までは10分なので休憩する前に山頂に向かいます。山頂からは360度の大展望が待ち受けて、槍ヶ岳、穂高岳が手に取るように見えます。裏銀座の山々も望め、素晴らしい!さすが北アルプスのへそです


大天荘


大天井岳山頂に到着 10:15~25


槍ヶ岳から北に連なる裏銀座の山々と立山連峰、後立山連峰


北の展望
立山、剱岳、黒部湖、針ノ木岳、蓮華岳、燕岳、頸城山塊
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燕山荘


奥左に立山連峰、剱岳。右下に黒部湖、その後ろに針ノ木岳


頸城山塊の山々

大天荘に戻って昼食タイム  10:35-11:30
小屋の天ぷらうどんとスパイシーなカレーライス、温かな麦茶がおいしかった。
常念小屋の朝食で隣り合わせたご夫婦と一緒になりました。蝶ヶ岳から縦走で、蝶ヶ岳ヒュッテは水不足で3ℓの水を背負って登ったそうです。そんなことがあるのですね。
ゆっくり休憩をとって出発します


昼食後、切通岩に向かいグングン下ります


ジグザグの登山道を登って来る人が…。登りは大変そう!


だいぶ下って切通岩が見えてきました


ハシゴが架かった切通岩
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大天井岳側からは丸太階段を下ります


鞍部にある小林喜作レリーフ


梯子を登ったら
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クサリ場に続く。慎重に


切通岩を越え、燕岳へ延びる稜線を眺め、次のポイントの大下りの頭へ向かいます

燕山荘へ向かう稜線西側の砂礫地は、夏、コマクサの群生地が広がります。8月も終わり、コマクサがポツンポツンと咲き残っていました。咲く時期が少しずつずれているのは生き残る知恵かも…。


コケモモの赤い実


トウヤクリンドウ


咲き残っていたコマクサ


裏銀座コースの山々
双六岳、丸山、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、真砂岳、野口五郎岳…


振り返ってみた大天井岳
大天荘に延びる登山道が見えます


行く手に大きな岩が見えてきました


大岩をよじ登って…。越えると東側斜面に出ました


東側斜面の登山道に群生するミヤマコゴメグサ
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登山道はすぐ西側斜面に戻り、
ところどころにコマクサが咲く砂礫の道を進みます

為衛門吊岩はどの岩?と探して歩くとGPSの地図だともう少し先のよう。進むと登山道が再び東側に移り、一帯がお花畑の道になりました。


ハイオトギリ


オヤマリンドウ


ウメバチソウ


お花畑が途切れてくると荒れた急傾斜の道に…。


どんどん下ります。このまま大下りの鞍部に辿り着きそう!


途中で2つ実が付くオオヒョウタンボクの実を見つけました
めずらしい!


大下りの頭が見えました


鞍部に下っていきます
鞍部でおじいさん、お父さん、お母さん、小学生、3世代の親子に出会いました。
今朝、中房温泉登山口を出発し大天井岳まで行くのだそうです。こんな時間で大丈夫かな?
ちょっぴり心配になりましたが…。翌日は槍ヶ岳までだそうです。すごいですね。


大下りの頭から振り返って見た大天井岳

大下りの頭に到着 13:40
休んでいると大天井岳に向かう何人もの人たちが通過していきました。いづれも中房温泉登山口から直に大天荘に向かうようです。テントを担いでいる人もいて、若いってすごい!


大下りの頭でひと休み


蛙岩へ


蛙岩
向かって左から周り込むと
正面に「冬ルート」と書いてありました


大岩を通り抜けます(バックは蛙岩)


蛙岩を過ぎて、いよいよ燕山荘へ


燕山荘までは遠く感じて、最後のアップダウンがきつかったです。


あとひと登り


美しい燕岳を眺め ホッと

燕山荘に到着 14:55
宿泊の手続きを済ませます。今日は2人で一区画、ゆっくり休めます。
喫茶室で生ビールとケーキセットで乾杯
今日も青空が広がり、山々がよく見え、とても楽しい充実した一日になりました。山は最高!来年も北アルプスのどこかの山に登れますように!と願い、明日は中房温泉登山口にまっすぐ下山します。

1日目 一の沢登山口~常念岳  3日目 燕山荘~中房温泉登山口

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