一ノ沢登山口から常念岳(1日目)
2023年8月29日(火)
2日目 常念小屋~燕山荘  3日目 燕山荘~中房温泉登山口

この夏、2回目の小屋泊まり山行は常念岳へ。2013年8月に中房温泉登山口から槍ヶ岳へ北アルプス表銀座を歩いたので、今回は一ノ沢登山口から常念岳、大天井岳、燕山荘へとパノラマ銀座を歩いてきました  

1日目コースタイム 6時間28分
行動時間 9時間35分 距離 8.0キロ
8/29(火)晴れときどきくもり 標高
安曇野IC - 5:06
穂高駐車場 5:40 5:55
穂高駅 6:00 -
一ノ沢登山口 6:30 6:40 1260m
山ノ神 7:00 -
大滝ベンチ 7:55 8:00 1610m
笠原沢出合い 9:05 9:15 1900m
胸突八丁 10:05 - 2090m
最終水場 10:30 10:40 2250m
第1ベンチ 10:55 -
第2ベンチ 11:20 -
第3ベンチ 11:25 -
常念小屋 11:45 12:45 2466m
前常念分岐 13:55 -
常念岳山頂 14:10 14:55 2857m
前常念分岐 15:10 -
常念小屋 16:15 - 2466m
登山道概略図

前日の夕方自宅を出発し、中央道、長野道と走り梓川SAで車中泊。翌朝5:00に起床。安曇野ICで下り途中で朝食を済ませ穂高駅前駐車場に向かいます。駐車場に車を止め、駅前に行くとタクシーが1台いてすぐに乗れてラッキーでした。「お盆前は登山者が多くて予約しないと待っても乗れない状態だったよ」「繁忙期は一ノ沢登山口に車を止め、下山口の中房温泉からバスで穂高駅に戻ってからタクシーで一ノ沢登山口に向かうのがいいですよ」と運転手さんの話です。ところが、一の沢登山口駐車場手前でタクシーの前を熊 が横切りました   よく見ると子熊でした。母熊が近くにいるのかな


一ノ沢登山口に到着 6:30
身支度を整え熊鈴を出して、さあ!出発 6:40


山ノ神に到着 7:00


古池に到着
うっかり通り過ぎてしまいそうでした


熊笹が茂る道を鈴を鳴らしながら登っていきます


沢に出ました


丸太橋で対岸へ

大滝ベンチに到着 7:55 ここでひと休み


大滝ベンチ
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ベンチ正面の岩清水
「一の沢本流の水より支流の水が飲用にお勧め!」と常念小屋・一の沢登山マップより


大滝ベンチからは急登をふうふういって登っていくと


広い河原に出ました
烏帽子沢出合に到着 8:28

写真
ここでは休まず河原を横切って
対岸の丸太の階段を登っていきます

笠原沢出合に到着 9:05 ここが中間地点。
ここまで順調に登ってきました。ベンチで休憩してエネルギーを補給

写真
笠原沢出合(1900m)


一の沢本流橋1を左岸から右岸に渡ります


足元に沢の水が流れる道を登ります


一の沢本流橋2を丸太橋で、今度は右岸から左岸に渡ります


本流の勾配が徐々に急になってきて、
胸突八丁まで河原の中を歩きます

沢を登っていくとソバナやトリカブト、センジュガンピやアザミなどの花が咲き残っており、夏には花畑であっただろう百花繚乱の名残を感じながら歩きました。やっぱり盛夏に来たかった


ソバナ


トリカブト


センジュガンピ


ハンゴンソウとトリカブト
盛夏の頃、この辺りは見ごろなお花畑だったでしょう

胸突八丁に到着 10:05 急な登りになります


胸突八丁
ここからが正念場


木の階段を登ります
ちょっと不安定そうだったけど、何事もなく登れました


ロープが張られた道を進むと


再び丸太の階段


先には「落石・頭上注意」が…
切り立った岩を見上げて進みます

最終水場に到着 10:30
着いたぁ!ベンチにへたり込みます。標高差1000mはとてもキツイ!隣のベンチのご夫婦は1泊2日のピストンだそうです。今日は下山、今朝、常念岳は晴れていて景色が素晴らしかったそうです。今はガスで真っ白です。このあと晴れるのを期待しましょう。


最終水場(2250m)でエネルギーを補給


ふとベンチの下を見るとワサビの花?


水を補給して!


休憩を終え登り出します

常念乗越までは、第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと10~15分おきにベンチがあり、あと1時間、ひたすら登りが続きます

写真
第1ベンチ


丸太の階段を登っていきます


ツリバナの赤い実


第2ベンチ


第3ベンチ


乗越へ最後のひと登り


ガスガスの常念乗越、着きました
乗越のすぐ先に常念小屋の赤い屋根がうっすら見えます


常念小屋に到着 11:45

常念小屋で宿泊手続きを済ませ、ガスが晴れたら常念岳にアタックしよう!ということにして、まずは昼食。小屋のラーメンを食べていると食堂の窓から槍ヶ岳がくっきり見えてきました 今日登れる!と部屋に戻り、ザックに必要なものだけ入れ、いざ常念岳へ


小屋の食堂から見た槍ヶ岳
雲がかかる前に登らなくちゃと気持ちが焦ります

常念岳へ出発!12:45
山頂まではコースタイム1時間20分。標高差400m。小屋前から見えるピークは山頂ではなく、奥にあるピークが山頂です。


常念岳へ
安曇野側からガスが上がってきています

写真
ガレ場の登山道


振り返るとかなりの高度感


小屋から見えたピークを巻いて、山頂が見えました


見下ろす常念小屋


前常念岳への分岐に到着 13:55
もうひと頑張り


常念岳山頂に到着 14:10

山頂からは360度の大展望
山頂は狭いので蝶ヶ岳方向に少し下りた平らなところでコーヒータイム
今日一日のきつかった登りも忘れて、ただ、ただ景色を眺めていました


穂高岳から槍ヶ岳、大天井岳への展望


穂高岳の左に霞沢岳、その奥は乗鞍岳
蝶ヶ岳はガスの中


南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳、北鎌尾根もくっきり!
槍の穂先の下、手前の表銀座コース稜線にヒュッテ西岳が見えました


鷲羽岳と水晶岳


明日歩く大天井岳への稜線

時間は午後3時になろうとしているから、そろそろ小屋に戻りましょう。夏の終わりに咲くトウヤクリンドウが盛りは過ぎていましたが、登山道にそこかしこに咲いていたので、写真を撮りながらの下山です


小屋まであと少し


トウヤクリンドウ
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小屋に戻ってきました 16:15
ガスが晴れ、横通岳がくっきり

17時の夕食を済ませて外に出てみると槍ヶ岳にかかる雲がオレンジ色染まって、真っ赤な夕焼けとはならなかったもののきれいでした


槍ヶ岳


安曇野の月と夕焼け

今日は4人で一部屋、一の沢から常念岳ピストンのご夫婦(福井の方)と一緒になりました。立山、白山は短時間で行くことができて羨ましい限り。でも、東京からならどこへでも行けますねとやっぱり隣の芝生は青いみたいです。
疲れたけれど素晴らしい一日でした。明日も頑張ります!

2日目 常念小屋~燕山荘   3日目 燕山荘~中房温泉登山口

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