キヌガサソウ咲く神室山・西ノ又コースを往復
かむろさん
2020年6月22日(日)
1日目 神室山  2日目 焼石岳


6月19日に県を跨いでの移動が解除されたので、東北のお花畑を楽しもうと神室山と焼石岳に出かけました。1日目はキヌガサソウが咲く神室山へ、秋田県側の役内口から西ノ又コースを登ります。2日目は焼石岳へ、岩手県側から中沼コースを往復する予定です。天気に恵まれますように にっこり


コースタイム 7時間30分
行動時間 9時間35分
 標高差 950m 距離 11.7キロ
6/21(土)晴れ 標高
古川IC 13:46 -
役内口登山口 15:25 -
秋ノ宮温泉 15:50 -
6/22(日)晴れ 標高
秋ノ宮温泉 - 4:50
役内口登山口 5:25 5:45 415m
第1吊橋 6:08 - 510m
第2吊橋 6:35 - 560m
三十三尋ノ滝 7:35 7:55 760m
不動明王の祠 8:05 -
御田の神 9:30 - 1200m
西ノ又分岐 10:15 - 1345m
神室山山頂 10:30 11:30 1365m
西ノ又分岐 11:55 - 1345m
御田の神 12:22 - 1200m
不動明王の祠 13:40 -
三十三尋ノ滝 13:50 - 760m
第2吊橋 14:40 - 560m
第1吊橋 14:58 - 510m
役内口登山口 15:20 15:40 415m
登山道概略図
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1日目 神室山
自宅を前日に出発。東北自動車道を走り古川ICで下車し、国道45号で鳴子町へ。108号を経て湯沢町神室山麓の秋ノ宮温泉に前泊します。宿に入る前に登山口を確かめたら工事中の看板がありましたが、休日のためか登山口駐車場まではいれたので、手前の鳥居から林道を歩かなくても大丈夫と安心しました。翌朝、宿から役内口登山口に向かい役内口駐車場には一番乗りでした。おにぎりにしてもらった朝食を車の中で食べてから出発します



役内口駐車場 5:45出発


林道を歩いていくと


あっちの木に、こっちの木にと白い花が巻き付いています
イワガラミかな?ツルアジサイかな?
花びらに見える装飾花が数枚ついているからツルアジサイ
季節ですね


せり科の花も咲いていますよ
ミヤマセンキュウかな?


西ノ又コース入口、神室山山頂まで6.0キロの案内


西ノ又川に沿って歩いて行きます
せせらぎの音が心地よく響きます

写真
第1吊橋に到着しました
吊橋は冬の間は取り外し 毎年かけ直しているそうです
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橋を渡って川の右岸へ。そして、川岸へ。


川岸を歩いて行くと1ヶ所こんなところがありました
岩を伝って・・・。慎重に!
でも、足元、手元にはボルトが打ち込んであり不安はありません


岩を伝った先には高巻き道へ上がるトラロープが・・・
トラロープを頼りに高巻き道へ上がります


高巻き道を行くと「この先登山道が不明瞭なので左図により進んでください」の案内が・・・


その先、登山道は再び川岸に下ります

写真
第2吊橋に到着 この吊橋、だいぶ傾いています
傾いていても足元の踏み板はしっかりしていて大丈夫!
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吊橋を渡った対岸は目を見張る美しいブナの森になりました


森の中にキツツキのドラミングの音が響いています
辺りを見回しますが、姿はなく遠くにいるのでしょうね
足元に何を見つけたのかな?


実を結んだエンレイソウ


ブナの木


気持ち良い道を緩やかに登っていきます


沢を横切るたびに現れる幅が狭い登山道


危ない箇所には虎ロープが張られていますが、登山道は斜面にへつるように付けられ、細い道に草が延びていて足元が良く見えず、気をつけながら歩いたので時間がかかりました



ブナの木にくくりつけられた「老いて猶 かむろの道に汗流る」の言葉に
元気をもらって登ります


細い道が続きます


赤い矢印方向に沢を渡ります


沢を渡った対岸のトラロープが張られた急斜面を登ると


ヤマツツジが咲いていました
「きれいね!」ホッと心が和みます


またトラロープ!トラロープを下っていくと


三十三尋ノ滝に到着 7:35


三十三尋ノ滝の前でひと休み。滝を眺めていたら、滝つぼの岩に尾っぽをピョンピョン撥ねてる鳥が小さく見えました。黄色いからキセキレイかな?カメラを構えたら残念!いなくなっちゃいました。
青空が広がり気持ちがいい!
おやつを食べて英気を養って、ここから御田の神までの胸突八丁坂を標高差440m登らなければ・・・


休み終えて出発!西ノ又渡渉点に到着


飛び石伝いに川を渡って、斜面を登っていくと


不動明王に着きました 8:05


不動明王


水場


胸突八丁坂のはじまりです


一歩一歩


息が弾まないようにゆっくり登ります


木々の緑が鮮やかです


鳥の囀りが聞こえ、足元の花に力をもらいます


マイヅルソウ


マイズルソウ


イワカガミ


胸突八丁坂の途中で地元の男性2人がひと息いれていました。第1吊橋の先で追い越していった2人です。今日は神室山に登った後、前神室山まで行き、この西ノ又コースを戻るそうです。ちょうどキヌガサソウが見ごろですよと教えてくれました。私たちはパノラマコースを下るつもりでいたので聞いてみたら、第1ピーク、第2ピークが尖がっていてアップダウンがキツイ!その上、最後の下りはものすごく急傾斜だから、自分たちは西ノ又コースを下るのですよと教えてくれました。そうかー

胸突八丁坂を登り切るとパッと視界が開けました。


稜線に出ました


目に飛び込んできたのがタニウツギ


気持ち良い道です


稜線に出ると足元にはたくさんの花が咲いていました。ハクサンチドリは数多く見られ、イワハゼはあちこちに咲いています。


イワハゼ


ツマトリソウ


ゴゼンタチバナ


ハクサンチドリ


ウラジロヨウラク


前神室山とパノラマコースの稜線が見えてきました


御田の神に到着 12:22


御田の神は、湿原でイワイチョウやウラジロヨウラク、ハクサンチドリなどが目を楽しませてくれます。雪渓が残り、雪が融けたところには小さなヒナザクラが咲いていたのが嬉しかったです。



イワイチョウ


雪渓

写真
ヒナザクラ
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可憐なヒナザクラ


再び雪渓に戻って雪渓を歩く

写真
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前を歩いている人がクマの糞だよと・・・


雪渓の先の斜面を登って行きキヌガサソウの群生地へ。登山道の両側にキヌガサソウがびっしり咲いています。満開です ちょうど見ごろです。急斜面の狭い登山道に・・・登っても登ってもキヌガサソウが咲いています


キヌガサソウ


キヌガサソウ


キヌガサソウ


キヌガサソウ


サンカヨウも咲いていました


キヌガサソウ群生地終点の窓くぐり


窓くぐりを抜けると一気に視界が開けました。神室山の山頂に立つ人が小さく見えました。あそこまでもうひとガンバリです。稜線歩きは楽しい。眺めもいいし、登山道にはたくさんの花が咲いていて、イワハゼ、ハクサンチドリ、シラネアオイ、ミヤマキンポウゲ、ツマトリソウ、コバイケイソウ、ニガナなどなど、ニッコウキスゲも蕾をたくさんつけています。


目の前に神室山


山頂へはまだアップダウンを繰り返しますが・・・気持ちは山頂へ。

写真
シラネアオイ
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ニッコウキスゲ


ミヤマキンポウゲ



西ノ又分岐に到着 10:15
ここは前神室山を経てパノラマコースへの分岐です


いよいよ正面のピークが神室山


神室山山頂に到着 10:30


神室神社の石碑


山頂からは360度見渡せ、歩いてきた西ノ又コースの稜線、前神室山、鳥海山、神室連峰の最高峰小又山、栗駒山、虎毛山、焼石岳、月山も望めました。展望がとても良い山です。ここで、昼食にします。ゆっくり休んでいると次々登山者が登ってきます。キヌガサソウの時期の日曜日ですから当然ですね。


神室山から西ノ又分岐方向を望む


鳥海山

写真
遠くに雪を冠った月山が望めました
右下は避難小屋(バイオのトイレ有)
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月山


神室連峰の最高峰・小又山方向を望む

山頂からの展望写真
奥に焼石岳、栗駒山 手前に高松山、虎毛山
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写真
栗駒山
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焼石岳


山頂で1時間ほどの昼食休憩後、下山開始11:30。今日は焼石岳山麓の宿までの移動があるので、前神室山へ行くのを止め、来た道を戻ることにしました。胸突八丁坂は急坂で登るのも四苦八苦、下りるのも四苦八苦でした。斜面にへつるように付けられた道は、下山の時は草が刈りこまれていて助かりました。パノラマコースを下るのと同じ以上に時間がかかりましたが、無事に下山できました。
花も展望も素晴らしい山でした
下山後、焼石岳山麓へ向かう397号線が岩手県側で全面通行止めだったので、十文字IC→秋田道→東北道水沢ICと回ることになり、ちょっとハプニング。宿に着くのが遅くなってしまいました
明日も天気が良くありますように!


2日目 焼石岳へ

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