ニッコウキスゲ咲く霧ヶ峰高原へ
2023年7月11日(火)

今年5月の林野火災で焼けた長野県霧ヶ峰・富士見台でニッコウキスゲが咲きだしたそうです。富士見台はニッコウキスゲの保護地で車山肩の南側にあり、日当たりが良くなったことで今年は例年より花数が多いのだそうです。霧ヶ峰高原を八島湿原から周回するのと合わせて、富士見台の黄色のじゅうたんを見ようと出かけました

コースタイム 4時間15分
行動時間 6時間10分
距離 10.8キロ
(富士見台往復を除く)
7/11(火)晴れ 標高
八ヶ岳PA 22:30 6:30
諏訪IC 6:51 -
八島湿原P 9:00 9:10 1630m
奥霧小屋跡 9:40 -
物見岩 10:20 10:35 1780m
蝶々深山 11:00 11:05 1836m
車山乗越 11:25 - 1815m
車山山頂 11:50 12:30 1925m
車山肩 13:15 13:25
沢渡 13:55 -
諏訪神社奥社 14:20 14:30 1620m
八島湿原P 15:20 15:35
諏訪IC 16:12 -
登山道概略図

いつもなら早朝に家を出るのですが、熱帯夜を避けたいと前夜出発しました。標高800mほどの八ヶ岳PAで車中泊したので暑さを感じることなく眠れました 諏訪市内で朝食を済ませ、ビーナスラインを走り、車山肩の駐車場を通り過ぎ富士見台に向かいます。 


富士見台駐車場到着 8:10


ちょっとした丘の富士見台


入口からまっすぐ一本ゆるやかな道がついていて、足元には
ウツボグサ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、
ワレモコウ、イブキトラノオなどが咲き、
丘全体にニッコウキスゲが咲いていました


朝の日差しがちょうど良い感じ
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カメラを向けている人たちがたくさんいました


ニッコウキスゲ咲くなかの枯れた低木は
燃えたレンゲツツジだそうです。来年は芽を吹くと良いですね。


どの花見てもきれい!です


風にそよぐヨツバヒヨドリとニッコウキスゲ


強清水方向?


花数が凄い!


黄色のじゅうたんとビーナスライン


名残惜しいけれど駐車場に戻り、
車で八島湿原に向かいます


八島湿原駐車場 9:10出発

奥霧小屋跡の分岐までは湿原沿いに木道を歩きます。ノハナショウブ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、アザミ、カラマツソウ、オオカサモチ、ウツボグサ、などなど、色々な花がたくさん咲いています。


八島湿原の入り口から左へ
物見岩、蝶々深山経由で車山を目指します


八島湿原
ゼブラ山、北の耳、南の耳、蝶々深山、車山、手前は八島ヶ池
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アザミ


ハクサンフウロ


ニッコウキスゲ


奥霧小屋跡(旧御射山神社、ゼブラ山への分岐)に到着 9:40
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バイオトイレがありました


八島湿原に設けられた鹿除け柵をくぐって
物見岩へ向かいます


笹が生い茂る林になりました


水の流れる音がしてきて…沢を横切ります


林を抜けて物見岩への登りが始まります
ジグザグに登って行くと


正面に物見岩が見えてきました


左に見えるもっこりした小高い山は、なんという山かな?
地図を見ると男女倉山(ゼブラ山)、北の耳のようですね


物見岩の手前で振り返ると
八島湿原、鷲ヶ峰が一望できました


物見岩に到着 10:20
少し休憩


登山道はまっすぐ車山(ドーム)へ続いていて
まずは手前の蝶々深山へ向かいます
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左のなだらかなピークは南の耳かな?


沢渡、強清水方向への分岐をまっすぐ進みます

蝶々深山に到着 11:00
360度見渡せ、気持ちがよいところ ひと息ついて、車山山頂を目指します


蝶々深山山頂


車山が近づいてきました


グンと下って、車山湿原へ


写真を撮っている、何を見つけたのかな?
8月には多くの花が咲く湿原ですがまだ早いです


ジュウニヒトエ?


キンポウゲ


湿原から振り返ると蝶々深山が…
気持ち良い景色です


車山乗越に到着 11:25


正面に蓼科山が見えて気持ち良く下っていったら
リフトが見え、砂利道の急坂をじっと我慢で登ります


砂利道を終えると今度は階段


でも、振り返ると素晴らしい景色です
正面に蓼科山、眼下に白樺湖、右に連なる八ヶ岳、手前に八子ヶ峰

車山山頂に到着 11:50
風が強く、展望台側はビュービュー吹いているので、展望台と反対側の気象レーダードームの陰でランチタイムにしました


車山神社 三之御柱


賑やかな山頂


気象レーダードームと展望台
八ヶ岳は雲の中で残念!


車山山頂で登頂の写真


車山山頂からの霧ヶ峰高原展望
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車山山頂を後にして車山肩、沢渡を経て、八島湿原へ。まだ半分の道のりがあります。まずはニッコウキスゲが咲いているという車山肩へ向かいます。車山肩へは下りですが、石ころの道がだらだらと長く、車山肩から登ってくる人は大変だなと感じました。


車山肩へ向かって歩き出します


緩やかにカーブして走るビーナスライン


その先に黄色に染まっている斜面が見えました
あそこが富士見台。ニッコウキスゲが満開でした


車山肩の駐車場が見えました。電気柵の中に咲くニッコウキスゲ


一面に咲いています


近寄れないのが残念!

車山肩に到着 13:15
車山湿原を通って沢渡に向かうか、ビーナスの丘の横を通って急斜面を下って行こうか?2007年8月に車山湿原の花畑を歩いているから、歩いていない道を歩くことにしました。車山肩から沢渡までグンと下ります。


車山肩


ころぼっくるヒュッテ


ビーナスの丘のニッコウキスゲ


風に揺れるニッコウキスゲ


正面に鷲ヶ峰を眺め、沢渡へグングン下っていきます


たおやかな緑の丘の先には美ヶ原が…
よく見ると王ヶ頭のアンテナが見えました
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鳥が鳴いている!どこ?いたいた!
精一杯ズームして…パチリ ノビタキかな?


いい景色


狭まってきた登山道横は


一面ヨツバヒヨドリの花畑が広がっていました


下りきって林の中を進むともうすぐ沢渡


道路に出ました。ここが沢渡のようです


沢渡からは砂利道を歩きます


道端で見つけたクサフジ


コオリンカ

砂利道に飽きてきて、旧御射山神社はまだかなと思っていると色褪せた案内板が立っていました。


長野県史跡 御射山遺跡の説明版
(ここは諏訪神社下社の御射山祭御狩神事が行われたところである。
御射山祭はいつごろから始められたか不明であるが、
平安時代から特に鎌倉時代を全盛として元禄年間まで行われてきた)

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脇道に入ってみるとすぐに御射山競技場跡石碑がありました。


御射山遺跡
左上の木々に囲まれたところが旧御射山神社


旧御射山神社
ここでひと休み。
木陰が涼しく、別天地、いつまでも休んでいたいけど先を急ぎましょう!

観音橋を渡ったところにみさやまヒュッテが立っています。前を通って、すぐの鹿除け柵をくぐり八島湿原に入ります。


御射山ヒュッテ


キンバイソウ


カラマツソウ

みさやまヒュッテからすぐ先の鹿除け柵をくぐると八島湿原です。湿原を半周して駐車場に戻ります。


さわやかな湿原の木道を進みます


イブキトラノオとヒョウモンチョウ


湿原の真ん中に咲くコバイケイソウ

ノハナショウブ と ノリウツギ

シモツケソウ と キバナノヤマオダマキ


ウツボグサ


ニッコウキスゲ


色とりどりに咲く花を楽しんで八島湿原園地に戻ってきました


駐車場に到着 15:20

霧ヶ峰といったらニッコウキスゲでしょうと若かったころ一面に咲いていたニッコウキスゲの中を歩いて感動した記憶が鮮明なのですが、今はシカの食害から守る柵をして、ニッコウキスゲが咲いているのですね。焼け焦げた富士見台に健気に咲くニッコウキスゲに感動し、湿原と高原を歩いてのびやかな景色を満喫した、楽しい充実した一日になりました

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