コウシンソウ咲く庚申山へ(1892m)
2022年6月13日(月)

庚申山に固有種のコウシンソウ(ムシトリスミレと同じ食虫植物)が咲くと知ってから一度登りたいと思っていました。日本百名山の皇海山(2143.6m)の前衛峰の鋸十一峰の最初の山が庚申山で、コウシンソウはお山めぐりという岩壁が続くところにひっそりと咲いているそうです。開花が梅雨の時なので、登るタイミングがなかなか合わずこれまで時期を逸していましたが、今年やっと天気とヒマ?が一致したので出かけました。足尾町銀山平の皇海山登山口から往復します

コースタイム 7時間35分
行動時間 9時間 距離 14.6キロ
6/13(月)晴れ 標高
日光IC 6:32 -
銀山平P 7:35 8:00 843m
天狗の投石 8:45 -
一の鳥居 9:00 9:05
鏡石 9:35 -
猿田彦神社跡 10:10 10:20 1450m
コウシンソウ自生地 11:00 11:30
お山めぐり分岐 12:25 -
庚申山山頂 13:00 - 1892m
展望台 13:05 13:45
庚申山山頂 13:50 - 1892m
お山めぐり分岐 14:20 -
庚申山荘 14:55 15:00
猿田彦神社跡 15:15 - 1450m
鏡石 15:45 -
一の鳥居 16:10 -
天狗の投石 16:20 -
銀山平P 17:00 17:15 843m
館林IC 19:48 -
登山道概略図
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少しでも早く着くため、往きは東北自動車道 宇都宮ICから日光道路を走り日光ICで下り、朝食をコンビニの駐車場で簡単に済ませ銀山平に向かいます。国民宿舎の先の登山者駐車場はいっぱい。一段上にもあると教えてもらってなんとか車を止めます。日光経由でよかった


国民宿舎かじか荘先の登山者用駐車場 8:00出発


駐車場先の林道ゲート
ゲートの横をすり抜けて行きます


一の鳥居までは長い林道歩き


杭夫滝の案内板がありました  滝はどこにあるのかな?
林道は未舗装のダートな道に変わって歩きにくくなりました


天狗の投石に到着 8:45

1時間の林道歩きが終わり、一の鳥居に到着 9:00。ここからが登山道になります。


一の鳥居
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ここで一息ついて、鳥居をくぐり参道を登って行きます


ここからは水ノ面沢(みずのつらさわ)の流れに沿った登山道


 幾度か橋を渡って進みます


フタリシズカとクワガタソウがあちこちに咲いていました
クワガタソウは大室山の花より草丈が高く、やや大きかったです
写真が無くて残念


沢沿いの明るい登山道を緩やかに登っていくと


「磐裂神社から庚申山まで114丁(旧道)」の標識の
百丁目に着きました


百丁目から少し歩くと鏡岩に到着 9:35
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次は夫婦蛙岩
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反対側から見た夫婦蛙岩


そして庚申山の守護神「仁王門」の
岩と岩の間を通り抜けます


ヤマツツジがそばに咲いていました


そろそろ分岐に着くころかな?
百十二丁目の丁石を見て登っていくと


勝道上人・大忍坊の碑の標識がありました。石畳を登ると


猿田彦神社跡に到着 10:10
庚申山荘と庚申山(お山めぐり)の分岐点です
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ここでひと休み。おやつを食べてお山めぐりに向かいます


「この先は上級登山者向きのコースです
初心者のかたはご遠慮ください」ですって
コウシンソウの自生地はこの先にあるのだから…行かなくちゃ!


さわやかな小さな滝を見て


その流れを渡ると宇都宮大学ワンダーフォーゲル部の小屋がありました
小屋の横から登り出します


急登です。まっすぐこのまま登るかと思いきや
道は左に折れてよかった


ミズナラなどの広葉樹が広がる気持ち良い林になりました
ジグザグに登っていきます


枝尾根に出るとピークが見えました。あれが庚申山?


鉄梯子が現れました


三連続の鉄梯子

コウシンソウ自生地に着きました


最初に迎えてくれたのはコウシンコザクラ


ピンク色が鮮やかで咲いたばかりのよう


岩にびっしり張り付いて咲いています


ちょうど見ごろ


コウシンソウとコウシンコザクラが咲いていたのは、こんな岩場


コウシンソウ
ムシトリスミレと同じ食虫植物で特別天然記念物に指定されている


見上げるような岩場の高いところに
コウシンコザクラ(ピンク色)と一緒に咲いています


背の高さのところに咲いていたコウシンソウ
アップで撮れました
薄紫色で毛がいっぱい生えている♪


群生しています

コウシンソウとコウシンコザクラを十分楽しんだので、庚申山山頂を目指します。いったん下ってお山めぐり分岐へ向かいます


ぐんと下ったところに橋が架かっています
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見た目は怖そう!でも、揺れなくてホッ


はしごを登ると


こんどは下り


お山めぐりの難所は自生地を過ぎてからでした


鬼の耳こすり?


めがね岩
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庚申山荘と山頂の分岐(お山めぐり分岐)に到着 12:25


山頂まではひと登りと思っていたら、とんでもない


急登につぐ急登
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ひいこら言いながら登っていると山頂から次々と人が下ってきました。「山頂までどのくらい?」「この先を登ると緩やかになるよ」と本当はまだまだなのだけれど元気づけてくれました。その気になって最後の力を振り絞り… ガンバ!

庚申山山頂に到着 13:50


山頂は展望も休む場所もないので、少し先の展望地に向かいます

展望地からは皇海山が正面に見え、ここでやっとランチタイム
休んでいると20歳の女子大生が皇海山方向からやってきました。今朝、庚申山荘を出て、今、皇海山から戻ってきたところなんですって!若いから、それでもすごい!見ていたら、跳ぶように下山していきました


鋸山と皇海山


皇海山から北に延びる稜線 右奥は奥白根山(雲の中)


笠ヶ岳と至仏山

長い道のりを戻るので、雲も広がってきたことだし、昼食後、庚申山荘方向へ下山開始。途中、コウシンソウとコウシンコザクラの群生地に立ち寄りました。あとは下るだけと思っていたら、庚申山荘までは気が抜けない鉄梯子、鎖場、岩くぐりの連続でした。


また現れた鉄梯子


お山めぐり分岐に到着 14:20


一の門
下っていくと初の門もありました


鉄梯子を下りるとすぐ、右側は切れ落ちていて鎖を伝って通ります
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水滴が滴り落ちる岩壁の下をくぐるように進むと
ここが裏見の滝?
このあとアクシデントが…


庚申山荘に到着 14:55
ここで休憩したら、あとはひたすら銀山平まで歩きます


庚申山荘横に咲いていたクリンソウ


庚申山荘から2時間歩いて駐車場に戻ってきました
朝は満車でしたが…、鈍足の証明みたいなものですね
銀山平駐車場着 17:00

猿田彦神社跡からのお山めぐりと庚申山への登り道は鎖、はしご、鉄梯子、大岩をくぐり、急登、急降下、また急登の連続、山頂手前で緩やかになっただけですごかったです。予想を超えてハードで疲労困憊。おまけにこんなに長い林道歩きは初めて
念願だったコウシンソウとコウシンコザクラをあちこちの岩場で見ることができて充実した一日となりました

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