晩秋の櫛形山(2053m) 北尾根登山道から往復
2021年11月19日(金)

アヤメの群生地で知られる櫛形山に14年ぶりに出かけました。櫛形山は山梨県の甲府盆地の西に位置して、和櫛を伏せた形から名がついた大きな山です。晩秋の季節に見晴らし平から北尾根登山道を登って山頂を目指します


登山口に向かう車窓から見た櫛形山

コースタイム 5時間30分
行動時間 6時間25分
 標高差 733m 距離 10.6キロ
11/19(金)晴れ 標高
甲府南IC - 7:37
見晴らし平駐車場 8:45 9:00 1320m
平成峡分岐 9:55 -
アヤメ平 10:40 -
裸山 11:10 11:50 2003m
櫛形山山頂 12:25 - 2053m
奥仙重 12:40 13:25 2052m
櫛形山山頂 13:40 2053m
アヤメ平 14:30 -
平成峡分岐 14:50 -
見晴らし平駐車場 15:25 15:35 1320m
登山道概略図

甲府南ICで下り、伊奈ヶ湖キャンプ場に立ち寄ってから北尾根登山道見晴らし平展望台へ向かいました。展望台には花の百名山を書いた田中澄江の碑があり、甲府盆地の向こうに金峰山、大菩薩嶺、黒岳などの山々、そして富士山が望めました


見晴らし平駐車場


田中澄江の句碑


見晴らし平からの富士山


登山口発 9:00
階段を登ると東屋があり、東屋の前が展望台です


登り始めの登山道

写真
登って行くとイヌブナの太い木がありました


分岐を左へ、北尾根の南側の道を歩きます


葉を落とした落葉広葉樹の林
太陽が当たって暖かく、気持ち良い


ザックザックと落ち葉を踏んで登って行きます


登山道は右手に折れ、少し登ると


平成峡分岐に到着 9:55
ここまで55分。あら!早い。いい調子で登れました


分岐は広々としていて、抜けるような青空が広がっています

登山口から一緒だった男性に「お先に」と声をかけてアヤメ平に向かいます


ミズナラの大きな木


アヤメ平まではミズナラなどの落ち葉がいっぱいの道が続きます
ちょっとだけ傾斜が強くなったかな


20分ほど登るとカラマツ、ツガの林に様変わり

サルオガセ
木にサルオガセがびっしりついています
風にそよぐサルオガセ
千頭星山でみたけれど、ここは密度がすごい!
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アヤメ平入口の鹿除け柵


花の時期は賑やかなアヤメ平もひっそりとしています


アヤメ平分岐
右は丸山登山口へ、左の裸山へ進んで


ふたたびアヤメ平の柵の外に出ます


目の前に大木が…。見事な木ですね。
カラマツの木でしょうか?


すぐ先にはダケカンバの大木が立っています
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そして、ここにも大木が…


少しの間にいくつも大木があった木立の中を進みます


急なジグザグ道になり、
足元に霜柱が出てきました
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登り切って、道が緩やかになりました


原生林コースと道を分け、裸山へ向かいます
様相が変わり、サルオガが垂れ下がる林を進むと


裸山南斜面のアヤメ群生地に到着しました


ひと登りで裸山山頂に到着 11:10

裸山山頂からは白峰三山がドドーンと見え、大迫力です。農鳥岳、間ノ岳、北岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山がくっきり望めました。
このすばらしい景色を眺めながらコーヒータイム


左から農鳥岳、間ノ岳、北岳


左からアサヨ峰、中央奥に甲斐駒ケ岳、右に白く雪を冠った山が鳳凰山
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南東には色づいた木々の向こうに富士山が望めました


コーヒーを飲み終える頃には山頂がにぎやかになってきたので
櫛形山山頂へ向かいます


カラマツ、ツガ、シラビソの林を進んで


パラボタン平西分岐の標識を過ぎ、緩やかに登って行くと


原生林の林床、足元はコケでびっしり覆われていました
差し込む日差しがやわらかい


朽ちかけた大木にも苔がびっしり


苔むす林を抜けると山頂はもうすぐです

櫛形山山頂は標識があっただけで展望はないと思っていたので、登頂記念の写真を撮り、山頂にいた男性と二言三言交わしただけで先を急ぎました。


櫛形山山頂に到着 12:25


大木生い茂る中をいったん下って奥仙重に向かいます


奥仙重に到着 12:40


標識の前にある三等三角点

誰もいない静かな山頂。木々に囲まれているので、みんな、裸山山頂でお昼にしていたのですね。私たちはコーヒータイムだったのでここで昼食にしました
「富士山が見えるはずだけど見えないね」と話していたら、南尾根を登ってきた人が「櫛形山山頂と奥仙重の間できれいに見える所がありますよ」と教えてくれました。下山時に富士山探しをしましょう。

カラマツの木々
奥仙重山頂から池の茶屋林道方向を向くと
カラマツ越しに垣間見えた富士山
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ゆっくり休憩したら、さあ、富士山を探して下山。右側をよく見て歩くと展望がひらけたところがありました。山頂、山頂と思って歩いていたから、気づかずに通り過ぎてしまったようです


おお 富士山!

櫛形山山頂の標識がある場所まで戻ってきました。すると、なんとここから富士山が見えるではありませんか。大木の根っこに腰かけて若い女性が2人、富士山を眺めている後ろ姿が、すごい!絵になっていました


原生林コースの分岐に戻ってきました


分岐にあるカラマツの大木
見事です


ナナカマドもこんなに太い幹

原生林コースを歩くとあっちもこっちも大木だらけ。東側が開けると麓の町や山々が望める楽しいコースでした。


開けた場所から麓の町を一望


アヤメ平分岐に戻ってました


カラマツが午後の日差しを受けて輝きを放ってきれいです


平成峡分岐に到着 14:50


見晴らし平駐車場着 15:25 
今日はほぼ皆既月食の日で、地元の男性が
カメラを設置してスタンバイしていました

美しいミズナラなどの落葉広葉樹林とカラマツ、ツガ、ダケカンバの原生林はすばらしかったです。南アルプスの大展望も楽しめて、晩秋の静かな山歩きを楽しめるいい山でした。帰路は平日というのに高速道路が混雑、首都高の大渋滞にはまりながら、車の窓から月食を眺めながらの帰宅になりました。登山口の男性は良い写真撮れたかな

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