八方尾根から唐松岳へ
2017年7月19日(水)~20日(木)


連日、猛暑が続いていて、18日は東京で大粒の雹が降る荒れた天気でしたが、19日~21日の長野県北部は安定した天気となる予報だったので、唐松岳に出かけることにしました にっこり


1日目 コースタイム 4時間05分
行動時間 5時間55分
距離   5.9キロ
2日目 コースタイム 3時間00分
行動時間 4時間05分
距離   4.8キロ
7/19(水)晴れ 標高
自宅 - 4:20
黒菱駐車場 8:50 9:20 1500m
八方池山荘 9:40 9:45 1830m
八方池(第3ケルン) 10:45 11:00 2086m
丸山ケルン 12:35 13:15
唐松岳頂上山荘 14:05 14:45 2620m
唐松岳山頂 15:10 15:35 2696m
唐松岳頂上山荘 15:55 - 2620
7/20(木)晴れ 標高
唐松岳頂上山荘 - 6:40 2620m
丸山ケルン 7:40 -
八方池 8:50 9:40 2086m
八方池山荘 10:45 - 1830m
黒菱駐車場 11:05 11:15 1500m
八方ノ湯 - -
自宅 18:30 -
登山道概略図


白馬の麓から和田野の森を経て黒菱林道を標高1500mの林道終点まで走ります。 カフェテリア黒菱(旧黒菱小屋)前の広い駐車場に車を停め、ここからリフト2本を乗り継いで1830mの八方池山荘まで行きます。 リフト券はお得な白馬八方温泉券付きパックを購入しました。


9:20 黒菱駐車場


鎌池湿原・乗り継ぎのリフト乗り場
ニッコウキスゲ、ワタスゲが咲いています


八方池山荘からいよいよ歩き出します。稜線ではなく、木道が整備された遊歩道を進みます。 木道の横に残雪が現れるとユキワリソウが花を咲かせていました。ピンク色の小さくてかわいい花です。 登山道で目についたのはハクサンタイゲキ。派手ではないですが、草丈50センチほど、うす黄緑色で風にそよいでいてさわやかでした。息(やすむ)ケルン、八方ケルンと辿り、第3ケルン(八方池)までは大勢の人で賑わっていました。今年は残雪が多いそうです。


9:45 リフト終点(八方池山荘)


ツアーの団体や観光客、登山者が連なって登っていきます。


振り返ると麓ははるか下の方・・・。

ワタスゲの写真
ワタスゲが群生してます
↑ onmouse 


木道の横には残雪が・・・

ユキワリソウの写真
小さくてかれんなユキワリソウ
↑ onmouse 


ユキワリソウ


木道を登り終え、息(やすむ)ケルンに到着しました。
登山道の先に見えるのは八方ケルン。


八方ケルンを通過


さらに進むと八方池が見えてきました。


10:45 第三ケルンに到着。八方池を眺めてひと休み。
ガスが切れて白馬三山が顔を出さないかなと待っていたけれど・・・残念、諦めて先に進みます。



タカネバラ


ハクサンタイゲキ


キバナノカワラマツバ


ミネウスユキソウ


八方池を過ぎると登山エリア、ここから唐松岳頂上山荘まで2:30です。 観光客はいなくなりましたが、にぎやかな学校登山の生徒たちが下山してきました。 地元長野の中学2年生で全体で7クラスあるのだそうです。クラスごとに下ってくるので、その都度?通り過ぎるのを待ちます


ダケカンバの林になりました。


ガスが立ち込め、あたりは真っ白

残雪が残るこの辺りからはたくさんの花が見られました。


キジムシロ


ミツバオウレン


ウラジロヨウラク


ナナカマド


シラネアオイ


オオサクラソウ


サンカヨウ


雪渓を登ります


キヌガサソウ


雪の重さで曲がっているダケカンバ


ここでも学校登山の生徒たちが・・・最後のクラスでしたが、
ここでは待たずに雪渓上ですれ違うことが出来ました。


12:35 雪渓を登り切って丸山ケルンに到着です。


丸山ケルンで昼食タイム。雲が流れているから白馬三山が望めるかな?

写真
天狗ノ頭が見えてきたけれど・・・唐松岳山頂山荘へ向かいます。
↑ onmouse 
残念 白馬三山は雲の中。


五竜岳が少し見えてきました。

写真
第3ケルンで追い越していった若い二人の外国人がもう下山してきました。早いなぁ!
↑ onmouse 
あらまあ!ミニスカートだわ


唐松岳頂上山荘を目指し、さらに登っていきます


桟橋があらわれました


残雪!しっかり除雪してあるから登山道を歩くには心配ありません。

写真
ここも残雪が・・・。
↑ onmouse 
大丈夫、安心して通れます。


山荘が見えました。あと一息。
ユニークな残雪の模様。不・思・議

写真
雪渓の横に広がるお花畑には
↑ onmouse 
よく見るとライチョウがいましたよ にっこり



15:10 唐松岳頂上山荘に到着です。


山荘で宿泊の手続きで住所を書いていたら、小屋番さんが「私の家、すぐそばです」と。 ???と私たち。夏の間だけこの山荘に来ているそうです。顔見知りではないけれど、こんなこともあるのですね 。親近感が湧きますね


カメラと水を持って、山頂に向かいます。


15:10 唐松岳山頂に到着 奥に剣岳
登ってくる間はガスっていて何も見えなかったけれど、この時間になると雲が取れてきました。


唐松岳頂上山荘から五竜岳への稜線を眺めていると、2001年8月、 山歩きを始めて間もないころ五竜岳に登った日を思い出しました。もう16年も前のことです。懐かしい。

写真
南に五竜岳
↑ onmouse 
唐松頂上山荘。牛首・大黒岳・白岳・五竜岳への稜線 にっこり


北に不帰ノ嶮への稜線と天狗ノ頭。その奥に白馬鑓ヶ岳


唐松岳頂上山荘と牛首


<唐松岳頂上稜線に咲いていた花々>


ミヤマクワガタ


コマクサ


クモマスミレ


チングルマ


ビールのイラスト15:55 小屋に戻ってきました。まず、無事に歩けた喜びを・・・ビールで乾杯!刻々と変化する山の景色を眺めて至福の時間を過ごします。山荘の夕食は16:50でした。夜が長かったです。 



夕食


私たち、2日目は八方尾根を下るだけなので朝はゆっくり6:00の朝食です。でも、早朝から人の声が・・・。それでもウトウトしていると「剣岳が見えますよ」の声。起き出して山荘の裏手に上がります。澄み切って、朝の山々が輝いています!


山荘裏手からの展望
左に五竜岳 中央は薬師岳・立山・剣岳 右に唐松岳


八方尾根を望む



6:40 山荘を出発します。


ミヤマダイコンソウが朝日を浴びてキラキラ輝いています


タカネヤハズハハコ


白馬三山が見える所に来ました。くっきり見えます

写真
左から天狗ノ頭、白馬鑓ヶ岳と杓子岳、奥に白馬岳、小蓮華山
ここからだと白馬岳と杓子岳が重なって見えます
↑ onmouse 



イワシモツケ
リフト終点からず~っと、登山道のどこでも咲いていました


ミヤマカラマツ


ヒメカラマツ?風にゆらゆら揺れる立ち姿が印象的でした


タテヤマウツボグサ ウサギギク ツガザクラ


ハクサンイチゲ シナノキンバイ タテヤマリンドウ


クルマユリ クロユリ シモツケソウ

他にもハクサンチドリ、イブキジャコウソウ、アオノツガザクラ、エゾシオガマ、ハクサンシャクナゲ、 イワイチョウ、ハナニガナ、アズマギク、オオバギボウシ、コイワカガミなどが咲いていました。



7:40 丸山ケルンを通過します。


五竜岳の向こうに鹿島槍ヶ岳が見えるようになりました。


下るのは早い、もう八方池が見えてきました。
帰路は池を巡っていくことにします。


八方池と天狗ノ頭と白馬三山

八方池に白馬三山が映るまでコーヒーを沸かしながら待ちましたが、 完全にガスが取れることはありませんでした。


ノビネチドリ


ムシトリスミレ


写真
八方池山荘が見えてきました。
↑ onmouse 
今日も学校登山の生徒たちが登ってくるようです。
今夜の山荘は大賑わいですね にっこり


鎌池湿原のニッコウキスゲと白馬岳


11:05 駐車場に到着。八方ノ湯で汗を流し、昼食を食べてから帰宅しました。リフト終点の八方池山荘から唐松岳まで、途切れることなく様々な花が咲いており、後立山連峰、五竜岳の展望と八方池から白馬三山の眺めも楽むことが出来ました


ホームへ戻る 山歩き一覧へ戻る

Copyright(C) M&Rの山歩き!