長者ヶ原から坊ガヅルミヤマキリシマ咲く大船山(1786m)と北大船山 
2015年6月10日(水)~11日(木)



長者原登山口の写真今年早々、九重連山のミヤマキリシマを見に行こうと
4泊5日の山旅を計画しました。 阿蘇、熊本、高千穂、国東半島を巡り、由布岳も登ってくるつもりです。
花咲く時期を調べて、日程は6月10日に決めました。飛行機のチケットをとって、法華院温泉を予約、レンタカーもOK!
ワクワクしながらその日を待っていました。
ところが・・・今年は開花が早いそうです。
そのうえ、平治岳はシャクトリムシで被害甚大とかショック
おまけに天気予報は傘マーク続きなのです。

羽田一便に乗り、大分空港へ。

駐車場 予報では、今日の天気はくもり午後からくずれ、明日は雨
明後日は晴れ。ホントかな?
登ろうか日延べするか迷いながら、空港からレンタカーを走らせ九重山へ向かいます。
日延べするなら法華院温泉にキャンセルの電話を入れなければ・・・。長者原には予定より早く着きそうです。九重山がだんだん近づいてきます。
空を見る限り天気はなんか持ちそうな感じがして、ミヤマキリシマの花も最終のようだし、今日中に登ってしまうことにしました。
長者原登山口に到着すると急いで支度をして11時出発ダッシュ


駐車場の階段を上って白水川を渡ると目の前が一気に開けました。タデ原湿原です。正面には九重連山の三俣山(みまたやま)・硫黄山・星生山(ほっしょうさん)が見え、眺めながら木道を歩いていきます。湿原を抜けると緑に包まれた雑木林に入り、いよいよ登山道になります。

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タデ原湿原 三俣山と硫黄山と星生山がいいですね。

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鳥が囀り、エゾハルゼミの声が響く、やわらかな緑の中を進みます。にっこり

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苔むした大きな石を越えて


登り始めて1時間もたたないうちに、皆さん、下山してきます。早いですね。もう下山?いいえ、単に私たちが遅いのでした。坊ガツルまでコースタイム2時間。大船山まではさらに2時間です。頑張って歩きましょう。
下山してきた一人歩きの若い女性が「すぐ先にオオヤマレンゲが咲いていますよ」と教えてくれました。
ここで会えるとはうれしい

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オオヤマレンゲ

写真隣の花はまだ蕾
翌日通ると雨にもかかわらず花びらが開いていましたよ。

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ピンクの花の先にアサギマダラが・・・
↑ onmouse 登山道の写真

深く掘り込まれ荒れた登山道を行くと湿原に出ました。
気持ちよいところです

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雨ヶ池の湿原

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雨ヶ池と三俣山

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雨のあとの窪地にできた小さな池

「このあたりの窪地は湿地帯で雨が降ると池ができます。雨ヶ池はノハナショウブやヤマラッキョウの群生地となっており、周辺にも多くの貴重な植物が自生しています。貴重な植生を荒らさないように木道から楽しみましょう」と案内がありました。


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ドロドロにぬかるんだ登山道。
湿原を抜けると道はさらに荒れてきました。
スパッツが欠かせません。

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眼下に坊ガツル湿原が見えます。正面に北大船山と大船山。まだまだ遠い。天気がもってくれますように!

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坊ガツル到着
法華院温泉方向ではなく、右奥に見える小屋目指してまっすぐ進みます。

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途中にある小さな流れを越えて

写真小屋(炊事棟)に到着
ここで少し休憩

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大船山 かっこいいですねにっこり
いよいよ大船山に登ります。


平治岳・大船山の登山口。左へ進むと平治岳。大船山は平治岳より開花が遅いのでミヤマキリシマまだ咲いていますようにと期待して、右の大船山に向かいます。道は石がゴロゴロしていました。段原まで急でけっこうキツかったです。

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段原に到着。
右手に大船山山頂、左手に北大船山山頂。
ミヤマキリシマはまだ咲いていましたよにっこり

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三俣山と北大船山。北大船山の斜面のミヤマキリシマ

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ミヤマキリシマを手前に大船山
ここは休まないで大船山へ向かいます。

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大船山山頂

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ヨウラクツツジ

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坊ガツルと九重連山の景色は抜群!
大船山が人気なのがわかりますね。
左から稲星山、白口岳、中岳、星生山、三俣山、北大船山、平治岳

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斜面が一面ピンク色

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山頂の御池 

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北大船山と平治岳
 ↑ onmouse 写真が替ります
ピンクに染まる段原火口原の壁
左の小さなピークが北大船山山頂。奥が平治岳。

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段原に戻ってきました。時計を見て時間はまだありそう。今日は法華院温泉山荘泊まり。
大戸越経由で法華院温泉へ行くことにしました。

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尾根伝いに進みます。
花のさかりは過ぎていましたが、きれいな花を見つけてパチリ。

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北大船山山頂
手前の斜面はきっと一面にミヤマキリシマが咲くのでしょうね・・・残念です。

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点々と咲くミヤマキリシマの中を下ります

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ピンクのじゅうたんを敷き詰めたよう・・・
 ↑ onmouse 写真が替ります花に囲まれてルンルン

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三俣山とミヤマキリシマ

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北大船山・北側の池とミヤマキリシマ
 ↑ onmouse 写真が替ります

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由布岳とミヤマキリシマ
 ↑ onmouse 由布岳をアップした写真に替ります

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振り返って大船山

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腰までの高さのミヤマキリシマの間を縫って歩きます。
まあ!きれい!花に気をとられ、
横から伸びた枝に腿をぶつけ、痛い! 泣く

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由布岳とミヤマキリシマ 
もう散っているかと心配してきたけれど、十分満足。
花の時期にドンぴしゃり、ムシの被害もなく、天気にも恵まれたらさぞかし見事でしょう!

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十分楽しませてもらいました。今日登ってよかった。

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ミヤマキリシマと別れて樹林帯の中を下ります

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大戸越分岐

山肌は一面茶色
大戸越から平治岳
シャクトリムシの被害で茶色の斜面。


石がゴロゴロ、足元はドロドロの荒れた登山道。
横から張り出している枝に注意して下りました。坊ガツルまではけっこう長かったです。

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登山口の1人1石運動の案内

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坊ガツルに出ました。
湿原にはサワオグルミの黄色い花、ノアザミも咲いていました。

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サワオグルマ
 ↑ onmouse アップの写真に替ります

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ノアザミ

写真法華院温泉山荘
山荘到着のタイムリミットは17:30と言われ、休憩もそこそこに歩いてきました。温泉でひと汗流し、ゆっくり夕食を待っていると今着いたばかりの登山者が大勢いました。そうなら坊ガツルでもう少し時間をとっても大丈夫だったのですね。
天気が一日もって、山の景色と心配していたミヤマキリシマが見られて満足です。温泉もよかったですよ。ウインク 


翌朝は、雨音で目が覚め、やはり予報通り雨。レインウェアを着て、傘をさして・・・出発します。登山道はどこもぬかるんでいて、川のように雨水が流れているところもあって、長者原に着いたとき、靴はぐっしょり。それでも、雨で霞んだ長者原、雨ヶ池はまた味わいがあっていい雰囲気でした。ウインク

法華院温泉山荘の朝
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雨の坊ガツル
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登山道

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タデ原湿原の木道も水浸し

山旅2日目は長者原から南阿蘇へ。
   3日目は熊本城、水前寺公園、山都町の通潤橋を見て高千穂へ。
   4日目は再び、阿蘇の草千里、湯布院とまわって別府へ。
   5日目は国東半島の宇佐神宮、富貴寺、田染荘(たしぶのしょう)の棚田、杵築城と酢屋の坂を見て大分空港から帰宅しました。由布岳は天気が悪く諦めましたが、熊本、鹿児島と大雨が報じられる中、それほど降られず廻れたのは何より幸せでした。ウインク


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