三ノ沢岳(2847m)
2014年8月2日(土)
コースタイム 5時間25分 行動時間 7時間25分


駒ケ根IC…菅の台P(5:15)…駒ケ根ロープウェイ…千畳敷(7:05)→極楽平(7:40)→三ノ沢分岐(7:55)→最低コル(9:05)→ケルン(9:35)→三ノ沢岳山頂(10:00~10:40)
→ケルン(11:10)→最低コル(11:45)→三ノ沢分岐(13:15~13:50)→極楽平(14:05)→千畳敷(14:30)→駒ケ根ロープウェイ(15:10)→菅の台P(15:40)


三ノ沢岳
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写真お盆の前に再び北アルプス裏銀座コースに再チャレンジしようと夏休みをとった。今度はブナ立尾根から登り、読売新道(登山道の修復がおわるのは8月)を下山しようと思う。この週末は天気がよさそうなのでその足慣らしに出かけたい。花が咲いていて、手頃な山はないかしら?と探した。そうそう三ノ沢岳はどうかな?ベストには少し遅いかもしれないけれど、標高が高いから・・・。行ってみることにした。
千畳敷まではバスとロープウェイを乗り継いでいく。日帰りなので、朝早くから登りたいと菅の台駐車場で車中泊。5:15の始発のバスに乗る予定。4時30分に目を覚ますと、もう辺りはザワザワと人の気配がしていた。支度を整え車外に出る。バス乗り場はというと長蛇の列。急いでチケットを買い並ぶ。4台目のバスに乗れた。ロープウェイも1台待っただけで以外にスムーズに乗れた。にっこり

バスの写真ロープウェイの写真


千畳敷の展望台から見た南アルプス
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↑ onmouse 山名を入れた写真に替わります。左から甲斐駒ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳・富士山・塩見岳・悪沢岳・赤石岳・聖岳と連なっている


ロープウェイ山頂駅から望む宝剣岳と千畳敷カール。
青空が広がり気持ち良い。この天気、夕方まで崩れませんようにと願い歩き出す
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駒ヶ岳神社から左方向へ登っていく。登山道は階段状につけられていて登りやすい。が、息が弾む。バス、ロープウェイと乗り継いで一気に2640mの千畳敷まで駆け上がったのだからしかたない。ひと息ついて振り返るとホテル千畳敷がほら!もうあんなに下に見える。


極楽平までは30分。登山道の両脇はお花畑にっこり

チングルマ・コイワカガミ・キバナノコマノツメ・ミヤマキンポウゲ・シナノキンバイ・ハクサンイチゲ・ナナカマドなどが咲いている。クロユリの花には会えなかった。残念。時期が遅かったのかな?

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稜線に出るとそこが極楽平
パッ!と視界が開け、三ノ沢岳が目の前にそびえている

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右手に三ノ沢分岐方向を望む


優美な山容の三ノ沢岳・極楽平稜線より
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三ノ沢岳までは1本道。
ケルンがある宝剣岳・三ノ沢岳分岐から広い尾根を下り、
大岩を右に見送ったあと、2つの小さなピークを越えていく

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大岩の奥に見える御嶽山が大きい! ↑ onmouse 


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三ノ沢分岐のケルンに到着。急峻な宝剣岳の岩峰を下ってくる登山者が見える。
 ↑ onmouse 写真が替わります
木曽駒ヶ岳と宝剣岳、濁沢大峰のパノラマに替わる。

写真。分岐から極楽平・島田娘・濁沢大峰・檜尾岳・熊沢岳・東沢岳・空木岳・南駒ヶ岳へ続く稜線を望む
 ↑ onmouse 写真が替わります
三ノ沢岳の写真に替わる。緑一色に覆われた山容がきれい。

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三ノ沢分岐のケルンから200mを下って小さなピークを登り返す。その最初のピークを見上げる

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振り返って大岩と下ってきた登山道を見る

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二つ目のピークも越え最低鞍部へあと少し。ハイマツを漕ぎ進む。時々枝が足に当たって、いたたたたっ! 
宝剣岳と島田娘が大きい!

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振り返り宝剣岳へと続く稜線を眺める。早くも雲に覆われてきた。

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ケルンに到着 9:35。山頂まであと30分、頑張ろう。

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広い尾根を登っていく。

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あそこが山頂!? いえいえ、まだ先。

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ケルンを越えるとお花畑が・・・。わっ!やったねウインク

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ハクサンイチゲと黄色い花はシナノキンバイ

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山頂直下はお花畑わーい


写真山頂に到着。
10:00
燕岳のイルカ岩やめがね岩を彷彿させる。花崗岩の岩、何に見える?


山頂の大きな岩に登って、大パノラマを眺めながらのコーヒータイムは最高にっこり
中央アルプスの主稜線を一望する
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木曽駒ヶ岳・宝剣岳・島田娘

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濁沢大峰・檜尾岳

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熊沢岳・東川岳・空木岳・南駒ケ岳

ところが・・・。あっという間に、谷から黒い雲がモクモク湧いてきて・・・。帯になって空を覆った。ビックリ。予報では夕方までは大丈夫だったはず、でも、お花畑の写真も撮りながら下山したいし・・・。雷が怖くてそうそうに退散、山頂を後にした。


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山頂直下のチングルマ。黄色の花はシナノキンバイ、ハクサンイチゲも咲いている
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すでに果穂のチングルマに替わる

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ほら、ハクサンチドリもこんなに咲いている
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登山道両脇の斜面一面に花が・・・。シナノキンバイ撮影中。
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斜面下に一面に咲くシナノキンバイ

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斜面上は一面ハクサンイチゲ

咲いていた花は、ウサギギク、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、アオノツガザクラ、ネバリノギラン、カラマツソウ、セリ科の花など、それは見事!いつまでも眺めていたかった。

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お花畑を過ぎ、ケルンまで下ってきた。山頂で湧いてきた雲を心配したけれど、大丈夫そう。稜線がくっきり見える。宝剣岳へ1本の登山道が延びている。

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ケルンからの2つ目のピークを越えて、三ノ沢分岐へ向かう稜線
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雲が湧いてきた。見る見るうちに稜線を覆う

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三ノ沢分岐への登り返し。ゆっくり一歩一歩登る。
向かう分岐の標高は三ノ沢岳頂上より高くて・・・
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行きには気づかなかったが、これほど花が咲いていたのかと驚く。 コケモモ、アオノツガザクラ、ミネズオウ、キバナシャクナゲ、ナナカマド、アキノキリンソウ、イワツメクサ、ミヤマダイコンソウ、タカネツメクサ


ミヤマダイコンソウとイワツメクサとタカネツメクサ
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アオノツガザクラ

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三ノ沢分岐に到着 13:15。ここまでくれば多少ゆっくりしても大丈夫そう。遅い昼食にする。宝剣岳はガスで一瞬見えたり、隠れたり。朝の青空はどこへ行ったの?朝は、御嶽山、乗鞍岳、そして槍ヶ岳の穂先まで見えていたから、足元には目がいかなかった。いま、その同じ道に花がたくさん咲いているのに気がついた。そう、チシマギキョウに目がとまってカメラを向けたら、そのそばに一緒にコマウスユキソウが咲いていた。小さな背丈のかわいいウスユキソウで、もこもこと暖かそうな綿毛をまとっている。よく見たら、あっちにもこっちにもたくさん咲いていた。わっ!嬉しい!

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三ノ沢分岐からの宝剣岳

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極楽平の標識

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ウサギギク

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チシマギキョウとコマウスユキソウ

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コマウスユキソウ

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コマウスユキソウ

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コマウスユキソウ

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コマウスユキソウ

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ハハコヨモギ


極楽平からロープウェイ駅へ下っていると、とうとうポツ、ポツ、と雨粒が落ちてきた。濡れないうちにと足早に下る。下からはロープウェイ乗車の整理番号をアナウンスしているスピーカー音がガンガン聞こえる。ロープウェイ何分待ちなのだろう? 気持ちが急いて、真っ先にもらいに行くと30分後乗車の整理券だった。良かった。

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駒ヶ岳神社 14:30着

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ロープウェイ乗り場


静かで花いっぱいで展望がすばらしく、来てよかった。こぶしの湯で汗を流してから、夕食に駒ケ根名物「ソースかつ丼」を食べ、ゆっくりしてから帰路につきました。


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